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【連載⑥】「“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 :トゥルッリの魅力と歴史」イタリア<海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ>

【連載⑥】「“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 :トゥルッリの魅力と歴史」イタリア<海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ>
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  • アルベロベッロのトゥルッリの独特な建築様式とその歴史的背景
  • トゥルッリがユネスコの世界遺産に登録されている理由
  • アルベロベッロが提供する文化的かつ歴史的な観光体験
  • トゥルッリの建築と構造が地域の生活や文化にどのように影響しているか

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目次

【原文】「“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 :トゥルッリの魅力と歴史」イタリア:海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ

原文そのまま

“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 ■イタリア

 イタリア南部にとても不思議な 「町」 がある。 長靴の形をした、この国の、 その 「かかと」 にあたる位置にあるこの小さな町は、「世界遺産」にも登録されている。 アルベロベッロ。 発音すれば、 「舌」 を噛んでしまいそうなこの 「町」は、 バスで駆け抜けると、 わずか10秒ほどで通りぬけてしまう。むしろ 「村」と呼んだ方がよいのかもしれない。 そんな小さな 「町」 である。 初めて 「ベネチア」を訪れた時、僕は子供のように、はしゃいでしまった。 そして、この村を訪れた時も、やはりそうだった・・・。

 

 今、あなたの手元に 「白雪姫」 の童話を描いた 「絵本」 があれば、すぐに見て欲しい。 あの童話に出てくる 「小人」 の住んでいる家が、この町にはあるのだ。
“トゥルッリ“と呼ばれる、円柱の形をしたレンガ造りの壁に、頭には「ホイップクリーム」をのせたような円錐の 「屋根」 をもつものである。 村全体が、まるで、メルヘンな「おとぎ噺」に出てくるような家々が建っているのだ。 しかし、もっと不思議なのは、イタリア広しと言えども、こんな 「家」 が立ち並ぶ 「風景」 を見れるのは、ここだけである。 しかも、この「トゥルッリ」の「起源」は、いまだによくわかっていないのだ。 全く 「謎めいた」 町なのだ。

 

 それだけではない。ここに、住んでいる人々は、現代のイタリア人といった感じは、 全くしない。 都会の 「垢」 にまったく染まっていない、 おとぎ噺に出てくるような「善良」 な人々ばかりなのだ。 この町では、まさに300年くらい前で「時間」が止まっている。 そんな佇まいの「町」 である。 この町は「観光」 を産業にしているが、「産業」といった、そんな大袈裟なものではない。 「アクセサリー」などの「民芸品」 を家の前の棚に並べて売る程度なのだが、まったく 「商売っ気」がない。 むしろ、ここの住民は、ここを訪れる 「観光客」 と 「おしゃべり」 をして1日を過ごしている。 そのため、 お昼時にこの町を訪れると、 「お昼ご飯」を一緒に食べて行けと言われる。 僕のツアー客も、何人かは、 「家」 に上がり込んで、「お昼ご飯」を一緒に食べていた。 僕も、 「家」 の中だけは、見せてもらったが、「外見」 から想像もつかないくらい、 家の中は広い。 どの家も、 「間口」は4メートル位しかないのに、 「奥行き」は15メートルほどあり、 中で広がっている。 「8畳」くらいの 「部屋」 が4つから5つくらいあるのだ。

 

 初めて、この町を訪れた時のことだ。 この町は 「年寄り」 が多く、 年寄りはみな、 テーブルが1つ、 椅子が5つほどしかない小さな「駄菓子や」のような「ジェラード屋」に集まっている。 ここは、 彼らにとっては 「サロン」のような場所だ。 皆、ここで「アイスクリーム」 を舐めながら、 午後の 「ひととき」 を過ごしているのだが、この店に入ると、皆、驚いたような顔をして、僕の方を見た。ネクタイをしめ、スーツを着た人は、50年ぶりに見るといった顔をしているのだ。それ程、牧歌的で、のんびりとした 「町」なのだ。

 そんな皆の 「視線」を浴びながら、 僕が、 ジェラードを舐めていると、 小学校4年生くらいの小さな、 かわいい女の子が、「カウンター」の奥から出てきて、僕の方に駆け寄って来た。この「店」 の娘なのだ。 壁に寄りかかって、 「ジェラード」 を舐めている僕に、イタリア語で、なにやら、僕に、訴えているのだ。 僕は、 イタリア語は、わからない。英語で、聞き返しても、彼女は英語がわからない。こんな問答をしばらく続けているうちに、 彼女が、僕に、何かをねだっているのがわかった。 しかし、何をくれと言っているのか、わからない。 「ジェラード」 を舐めていた僕は、これが欲しいのだろうと思い、食べかけの「ジェラード」 を彼女の口もとに持っていくと、彼女は、驚いたような表情をしながらも、「一口」 食べて、 バツの悪そうな顔をし、 笑いながら、 また「カウンター」の奥に駆けて行ってしまった。 後で、ガイドに聞いて解かったことなのだが、彼女は、使用済みの日本の「テレホンカード」 をねだっていたのだ。 日本の「テレホンカード」 は、 きれいな風景や、 アニメのキャラクターの「図柄」が描かれているため人気があり (ヨーロッバでは少ない)、子供たちの間では、「収集」するのが「ブーム」 になっているのだ。後で、よく考えると、 大体 「ジェラード屋」の娘が 「ジェラード」を欲しがる訳がない。 皆で、大笑いしてしまった。

 

この町は、時間があれば、 是非、おすすめだ。 イタリア周遊12日間以上の 「バス旅」 でしか訪れないため、この町を訪れた人は少ないはずだが、いつまでも、「こころ」 に残る町の1つになることは間違いない・・・。

 ※著作権者:「O氏」

【回答】アルベロベッロとそのユニークなトゥルッリの家に関する詳細情報を提供する2つの主要なウェブサイトがあります。最初のウェブサイトは www.alberobello.com 、アルベロベッロへの訪問に関する包括的なガイドを提供しています。ここでは、町の歴史、地元の料理、イベントなどの情報が得られます​​。もう一つの役立つリソースは www.alberobellotourism.com で、これもまたアルベロベッロのトゥルッリに焦点を当て、その歴史的および建築的な重要性についての洞察を提供し、町でのさまざまな活動や体験を提案しています​​。どちらのウェブサイトも、アルベロベッロとその魅力的なトゥルッリの家を訪れるか、さらに詳しく知りたい人にとって優れた出発点です。

【回答】英名 The Trulli of Alberobello

著作権者

著作権者:「O氏」

海外ツアーコンダクターとして世界を旅した経験豊かな旅行家であり、その深い洞察と豊かな表現力で旅の魅力を伝える当ブログに登載した「旅行記と旅エッセイ」の著者(※著者から当ブログへの掲載の承諾を得ています。)※著者からの挨拶

  1. 過去の情報であることの確認: この記事の内容は過去の体験に基づいており、現在の状況と異なる可能性があることを理解してください。
  2. 最新情報の確認の重要性: 道路状況、観光地のアクセス、安全基準などに関しては、事前に最新の情報を確認することが重要です。
  3. 法律と規制の遵守: 現地の法律や規制、特に軍事施設や制限区域へのアクセスに関しては、適切な許可や手続きを確認し、従うようにしてください。
  4. 安全と責任ある旅行の実践: 旅行計画を立てる際には、安全を最優先に考慮し、責任ある行動を心掛けることが必要です。

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【要約】海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ「“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 :トゥルッリの魅力と歴史」イタリア

  • アルベロベッロ:時が止まったイタリアの小さな町
  • トゥルッリの家:童話の中のような建築
  • 謎に包まれた起源:アルベロベッロのトゥルッリ
  • アルベロベッロの人々:善良で時間に取り残された住民
  • 産業としての観光:シンプルな生活
  • 共有される食事:訪問者への暖かい歓迎
  • アルベロベッロの日常生活:ジェラート屋でのひととき
  • 言葉の壁を越えた交流:日本のテレホンカード
  • アルベロベッロ:忘れられない町

アルベロベッロ:時が止まったイタリアの小さな町

イタリア南部に位置するアルベロベッロは、まるで時間が止まったかのような小さな町です。この魅力的な場所は、そのユニークな建築様式で世界遺産にも登録されています。

この「村」とも呼ぶべき小さな町は、イタリアの「長靴」の形をした地図の「かかと」に位置し、バスで通過するとわずか10秒で終わってしまうほどです。

トゥルッリの家:童話の中のような建築

アルベロベッロの最大の特徴は、「トゥルッリ」と呼ばれる独特の家々です。

これらの家々は、円柱形のレンガ造りの壁と、ホイップクリームを思わせる円錐形の屋根が特徴的。村全体がまるでおとぎ話から飛び出してきたような風景を作り出しています。

謎に包まれた起源:アルベロベッロのトゥルッリ

これらのトゥルッリの起源は今もって謎に包まれています。イタリア全土を見渡しても、このような家々が立ち並ぶ風景はアルベロベッロにしか存在しません。その神秘的な魅力は、訪れる人々を魅了し続けています。

アルベロベッロの人々:善良で時間に取り残された住民

アルベロベッロの住民は、現代のイタリア人とは異なる、時間に取り残されたような暮らしをしています。彼らは善良で、都会の喧騒から離れた生活を営んでおり、訪れる人々に温かく接してくれます。

産業としての観光:シンプルな生活

この町は観光を主な産業としていますが、そのスタイルは非常にシンプルです。多くの家庭では、アクセサリーや民芸品を家の前に展示し、販売していますが、商売っ気はほとんど感じられません。

共有される食事:訪問者への暖かい歓迎

アルベロベッロの住民は、訪れる観光客を暖かく迎え入れ、しばしば彼らを自宅に招いて共に食事をします。このような交流は、この町の暖かいコミュニティを象徴しています。

アルベロベッロの日常生活:ジェラート屋でのひととき

町の老人たちは、ジェラート屋をサロンのように利用し、そこで午後のひとときを過ごします。このジェラート屋は、町の社交の中心地であり、訪問者にとってもユニークな体験を提供します。

言葉の壁を越えた交流:日本のテレホンカード

アルベロベッロでの言葉の壁は、意外な方法で乗り越えられます。例えば、地元の子供たちが日本のテレホンカードを収集することが流行っており、これがコミュニケーションのきっかけとなることもあります。

アルベロベッロ:忘れられない町

アルベロベッロは、イタリア周遊の長期旅行の一部として訪れる価値があります。そのユニークな風景と暖かい人々は、訪れた人々の心に長く残ります。この時間が止まったかのような町は、間違いなく忘れられない思い出を作るでしょう。

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【深掘り】海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ「アルベロベッロのトゥルッリ:魅力と歴史」

  • アルベロベッロのトゥルッリ:歴史の始まり
  • トゥルッリの独特な建築と構造
  • 世界遺産としてのアルベロベッロ
  • アルベロベッロの文化と生活
  • アルベロベッロの美食と料理
  • アルベロベッロの観光スポット
  • アルベロベッロのトゥルッリ:魅力とその理由
  • アルベロベッロへのアクセス方法
  • アルベロベッロのトゥルッリに関連する問題点
  • アルベロベッロの治安

アルベロベッロのトゥルッリ:歴史の始まり

  1. 先史時代からの発展: イトリア地方では、先史時代から石灰岩を使った住居の建築方法が発展していた。この地域では、ソロス(tholos)と呼ばれるドーム型の墓も作られていた。
  2. 14世紀の領土変遷: 14世紀半ば、ターラント公ロベルトがこの地域の領主権をコンヴェルサーノ伯に与えた。当時、現在のアルベロベッロ周辺は「無人の土地」とされていた。その後、コンヴェルサーノ伯の荘園となり、農民が移住した。
  3. 17世紀の発展と拡大: 17世紀前半、コンヴェルサーノ伯ジャンジローラモ2世の下で、製粉所、パン屋、宿屋が建設され、町の拡大が始まった。
  4. 解体しやすい家屋の建設: 農民の家は解体しやすいように簡易に建設されるよう命じられていた。これは、反抗的な農民を懲罰するためと、ナポリ王国への課税対策とされている。
  5. 1797年の解放: 1797年5月27日、住民の運動により、ナポリ王フェルディナンド4世によってアルベロベッロはアックアヴィーヴァ家の封建支配から解放された。17世紀から続く守護聖人の祭りでは、町を自ら治める権利を獲得したことが記念されている。

参照: 世界遺産マニア

トゥルッリの独特な建築と構造

  1. 外見と構造: トゥルッロは白い漆喰で仕上げられた円筒形または長方形の家で、特徴的な灰色のとんがり屋根があります。これらの屋根は、灰色の切石(スラブ)を積み上げて作られています。内部には玄関や廊下がなく、ドアを開けると直接部屋に入る構造です。
  2. 建設材料と技法: トゥルッロは乾式工法(Dry stone)を用いて建設されており、モルタルなどの接合剤を使わずに石灰岩の切石を積み上げています。これはこの地域で入手しやすい材料を使用していることから、農民たちの生活環境に応じた工夫とされます。
  3. 機能性: トゥルッロの白い漆喰は外気を遮断しつつ、室内の明るさを保つのに役立ちます。また、内壁と外壁の間に詰められた土砂は雨水を濾過しながら地下水槽に導くなど、気候風土に適した工夫がされています。
  4. 屋根の装飾: 屋根にはしばしば石灰で神話的・宗教的シンボルが描かれ、文化的意味合いを持っています。
  5. 多様な形態: トゥルッリにはさまざまな形態があり、中には二階建てのものも存在します。二階の床と階段は木で作られている例もあります。
  6. 建物の問題点:現代の生活に適応させることは挑戦的です。伝統的な建築の保全と現代の生活基準との間でバランスをとる必要があります。

世界遺産としてのアルベロベッロ

  1. 世界遺産登録: アルベロベッロのトゥルッリは、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。この登録は、トゥルッリと呼ばれる伝統的な家屋群の重要性を認めるものです。
  2. 登録基準: アルベロベッロのトゥルッリは、世界遺産登録基準を満たしています。これらは、消滅した文化的伝統や文明の証拠、重要な時代の建築様式や技術の集積、そして伝統的集落や人と環境の関わりの例を示すものです。
  3. トゥルッリの数と地区: アルベロベッロには約1500軒のトゥルッリがあり、特にアイア・ピッコラ地区に1030軒、モンティ地区に590軒が存在します。これらの地区は世界遺産の核となっています。
  4. 建築の特徴: トゥルッリの建築は、白壁に円錐形の石積み屋根を持ち、内部には玄関や廊下がなく、ドアを開けると直接部屋に入る構造です。モルタルなどの接合剤を使わずに石灰岩の切石を積み上げる乾式工法が特徴です。
  5. 観光と文化的価値: アルベロベッロのトゥルッリは年間100万人以上の観光客を惹きつけており、通りにはトゥルッリを利用したおしゃれな店が立ち並んでいます。この地域は、特異な建築と文化的価値により、重要な観光地となっています。

アルベロベッロの文化と生活

  1. トゥルッリの建築文化: アルベロベッロの最も顕著な文化的特徴は、独特のトゥルッリ建築です。これらの建物は、乾式工法を用いた石灰岩の切石で構築されており、その独特な円錐形の屋根は地域のアイデンティティの一部となっています。
  2. 伝統的な生活様式の維持: トゥルッリは現在も住居や店舗として実用されており、現代においても伝統的な生活様式が維持されています。これらの建物は、地域の生活文化と歴史を反映しています。
  3. 地域の歴史と文化の保存: トゥルッリは16世紀から約100年間にわたって建設され、アルベロベッロの歴史と文化を物語る重要な要素です。世界遺産としての地位は、この地域の文化的な重要性を世界的に認識させています。
  4. 観光と経済活動: アルベロベッロは観光地としても人気があり、年間100万人以上の観光客を惹きつけています。この観光は地域経済に重要な役割を果たし、地域の生活と文化を支えています。
  5. コミュニティと祭り: アルベロベッロの住民は、長年にわたり自らの町を治める権利を勝ち取ってきました。17世紀から続く守護聖人の祭りなどの地域の祭事は、コミュニティの絆を強め、文化的な継承を促進しています。

アルベロベッロの美食と料理

  1. 地元の料理を楽しむ: アルベロベッロの伝統的な料理やおやつ、地元のワインを味わうことができます。Pasqualinoサンドイッチ、オレキエッテパスタ、タコのサラダ、ボンベッタ(肉とチーズのロール)、ペットレ(小さな揚げ生地のボール)などがあります。
  2. 料理教室: 地元の家庭で伝統的な4品目の食事を学び、その後楽しむことができます。

アルベロベッロの観光スポット

  1. アイア・ピッコラ地区: この地区には1030軒のトゥルッリが存在し、観光地化されています。土産物店などが立ち並び、訪れる観光客に人気のエリアです。
  2. モンティ地区: 590軒のトゥルッリが存在するこの地区は、住宅街としての機能を保ちつつ、独特の景観を提供しています。この地区はアイア・ピッコラ地区に比べてトゥルッリの密度が低いですが、訪れる価値のある地域です。
  3. トゥルッリの建築: アルベロベッロ全体で見られるトゥルッリの建築は、観光の主要な魅力です。特徴的な円錐形の屋根と伝統的な建築様式は、訪れる人々に深い印象を残します。
  4. トゥルッリ・ソヴラーノ: トゥルッリ・ソヴラーノは、2階建てで12のドーム屋根を持つ最大のトゥルッリです。19世紀の生活を垣間見ることができます。
  5. ショッピングエリア: アルベロベッロの通りには、トゥルッリを利用したおしゃれな店が多数あります。これらの店舗では、地元の工芸品や土産物を購入することができます。
  6. 博物館訪問: アルベロベッロにはオリーブオイル博物館、手工芸品博物館、ワイン博物館などがあります。
  7. 市場訪問: 木曜日は市場の日で、地元の農産物や衣類、家庭用品などを販売しています。
  8. パノラマ撮影: Belvedere Santa Luciaからは、アルベロベッロのトゥルッリの素晴らしいパノラマビューが得られます。
  9. 周辺地域の観光: Grotte di Castellana(カステッラーナ洞窟)、Polignano a Mare、Ostuniなど、アルベロベッロ周辺にも見どころが多数あります。
  10. 文化的・歴史的な意義: 世界遺産としてのアルベロベッロは、文化的・歴史的な重要性を持ちます。16世紀からの建築が今日まで維持されており、この地域の歴史と文化を学ぶことができます。

アルベロベッロのトゥルッリ:魅力とその理由

  1. 独特の建築様式: トゥルッロの家屋は、円筒形または長方形の基礎の上に、キノコのような形をした灰色のとんがり屋根が特徴的です。このユニークな建築様式は、一つの部屋に一つの屋根があり、内部に玄関や廊下がない直接的な構造を持っています。
  2. 伝統的な建築技術: トゥルッロはモルタルや他の接合剤を使わずに建設されており、石灰岩の切石を積み上げる乾式工法(Dry stone)が用いられています。この伝統的な建築技術は、トゥルッリの歴史的・文化的価値を高めています。
  3. 歴史的背景: トゥルッリは16世紀から約100年間にわたって建設されました。これらの建築物は、地域の歴史と文化を物語る重要な証拠となっています。
  4. 景観の美しさ: トゥルッリが密集するアイア・ピッコラ地区やモンティ地区の景観は、「小人が集まったような」「おとぎの国のような」と形容されるほど美しく、訪れる人々に深い印象を与えます。
  5. 世界遺産としての地位: 1996年にユネスコの世界遺産に登録されたことで、トゥルッリは世界的な認知と保護を受けることになりました。この地位は、トゥルッリの独特な魅力と文化的重要性を国際的に認められるものとしています。

アルベロベッロへのアクセス方法

  1. 電車: バーリからアルベロベッロへの電車は、Ferrovie Sud Estのウェブサイトでチケットを購入できます。プティニャーノでの乗り換えがあり、所要時間は約2時間、運賃は約5ユーロです。
  2. バス: バーリからアルベロベッロへのバスは、ほとんどのチケットが一度の乗り換えを要しますが、Trenitaliaのウェブサイトで直行バスも利用可能です。直行バスは約1時間、その他のルートは約2時間かかります。運賃は4〜5ユーロです。
  3. シャトルバス: プライベートツアー(オプショナルツアー)を予約することで、バーリからアルベロベッロへの往復交通手段を確保できます。これらのツアーは、アルベロベッロや近くのマテーラを案内してくれます。

アルベロベッロのトゥルッリに関連する問題点

  1. 観光の過剰化:アルベロベッロは非常に人気のある観光地であり、観光客の過剰な流入は地域の環境や日常生活に負担をかけている可能性があります。大勢の観光客が押し寄せることで、地元の住民の生活の質や静けさが影響を受けることがあります。
  2. 保全と現代化のバランス:トゥルッリの建物は歴史的かつ文化的に重要ですが、これらを現代の生活に適応させることは挑戦的です。伝統的な建築の保全と現代の生活基準との間でバランスをとる必要があります。
  3. インフラストラクチャへの圧力:観光地としての人気により、特に繁忙期には道路、公共サービス、衛生設備などのインフラストラクチャに対する圧力が高まります。
  4. 商業化と文化の侵食:観光の商業化に伴い、地域の文化的な魅力や伝統が侵食されるリスクがあります。トゥルッリがただの観光名所として扱われ、地元の文化や伝統が軽視されることも懸念されます。
  5. 環境への影響:観光客の増加は地域の自然環境にも影響を及ぼす可能性があります。ごみの増加や自然環境への負荷が問題になることがあります。

これらの問題に対して、持続可能な観光戦略の開発や、地域の文化と伝統を尊重しつつ、現代の要求に応えるための方策が求められています。

アルベロベッロの治安

  1. 小規模な犯罪:観光地では、特に夏季などの繁忙期には、スリやピックポケットのような小規模な犯罪に注意が必要です。人ごみや観光スポット、公共交通機関では、貴重品の管理に特に気を付けることが大切です。
  2. 個人の安全対策:夜間の一人歩き、特に観光客が少ない地域では注意が必要です。また、知らない人からの飲み物や食べ物の受け取りは避けるべきです。
  3. 交通の安全:イタリアの道路は時に混雑していることがありますので、運転時や歩行時には交通規則を守り、周囲の状況に注意することが重要です。
  4. 環境への配慮:自然環境や歴史的建造物を尊重し、指定されたエリアやルートを守ることも大切です。
  5. 地元法規の遵守:地元の法律や規則、慣習を尊重し、遵守することが求められます。

総じて、アルベロベッロは訪れる観光客にとって安全な地域と言えますが、一般的な旅行先での注意点を守ることが重要です。また、現地の最新の安全情報やアドバイスに耳を傾け、必要に応じて対策を講じることが推奨されます。

【まとめ】「“アルベロベッロ” 時間の止まってしまった町 :トゥルッリの魅力と歴史」イタリア:海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記&エッセイ

  • イタリア南部に位置するアルベロベッロは、時間が止まったような小さな町
  • 町の主要な特徴は「トゥルッリ」と呼ばれる独特の家々
  • トゥルッリの起源は謎に包まれ、イタリア国内で唯一の風景
  • アルベロベッロの人々は善良で、昔ながらの生活を続けている
  • 観光は主な産業だが、商売っ気は少ない
  • 住民は訪問者を暖かく迎え、共に食事をすることも
  • ジェラート屋は町の社交の中心で、老人たちの憩いの場
  • 言葉の壁を越えた交流、例えば日本のテレホンカードが人気
  • 訪れた人にとって忘れられない町となる可能性が高い
  • トゥルッリの建築は乾式工法で、石灰岩の切石を積み上げる
  • 屋根の装飾には神話的・宗教的シンボルが描かれる
  • トゥルッリはユネスコ世界遺産に登録され、年間100万人以上の観光客を惹きつける

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