戸籍謄本と戸籍の附票の写しの違いを解説

日本の行政手続きにおいて、戸籍謄本と戸籍の附票の写しは欠かせない書類です。しかし、これらの書類を正しく理解し、適切に使い分けることは意外と複雑です。「戸籍謄本と戸籍の附票の写しの違い」について調べている方へ、この記事では、それぞれの書類が持つ独自の特徴や用途、そしてこれらの間に存在する重要な違いを明確に解説します。

戸籍謄本が個人や家族の身分関係を証明するのに対し、戸籍の附票の写しは主に住所変更などの履歴を追跡するために用いられます。このガイドを通じて、それぞれの書類の役割を正確に理解し、必要な場面で適切に活用できるようになることを目指します。

戸籍謄本と戸籍の附票の写しの基本的な定義と違い。
各書類に記載されている情報の内容。
戸籍謄本と戸籍の附票の写しの具体的な用途。
これらの書類を請求する際の手続きの違い。

※なお、現在、「戸籍謄本」の正式名称は「戸籍全部事項証明書」、「戸籍の附票」は「戸籍附票記載事項証明書」となっていますが、この記事では未だ広く使われている「戸籍謄本」「戸籍の附票」として説明します。（「戸籍一部事項証明書」は、戸籍に記載されている方のうち1人またはその内の何人かの証明になります。）

戸籍謄本と戸籍の附票の写しの違いを徹底解説！

戸籍謄本と戸籍の附票の写しとは？
それぞれの記載内容
用途の違い
請求方法の違い
手数料の違い
戸籍謄本と戸籍の附票の写しの比較一覧表

戸籍謄本と戸籍の附票の写しとは？

戸籍謄本：家族構成や身分関係を証明する書類（正式：戸籍全部事項証明書）
戸籍の附票の写し：住所の変遷を証明する書類（正式：戸籍附票記載事項証明書）

それぞれの記載内容

戸籍謄本：氏名、生年月日、性別、続柄、婚姻・離婚歴、死亡年月日など
戸籍の附票の写し：本籍地、筆頭者、住所の変遷（年月日、住所、移転理由）

用途の違い

戸籍謄本：相続手続き、結婚手続き、出生届、各種証明書発行など
戸籍の附票の写し：住民票の取得が困難な場合の住所証明、不動産登記、自動車登録など

請求方法の違い

戸籍謄本・戸籍の附票の写し：本籍地または所在地の市区町村役場にて請求
請求できる人：本人、同一筆頭者、法定代理人、代理人

手数料の違い

戸籍謄本・戸籍の附票の写し：1通あたり400円

戸籍謄本と戸籍の附票の写しの比較一覧表

項目	戸籍謄本	戸籍の附票の写し
内容	家族構成や身分関係	住所の変遷
記載事項	氏名、生年月日、性別、続柄、婚姻・離婚歴、死亡年月日など	本籍地、筆頭者、住所の変遷（年月日、住所、移転理由）
用途	相続手続き、結婚手続き、出生届、各種証明書発行など	住民票の取得が困難な場合の住所証明、不動産登記、自動車登録など
請求方法	本籍地または所在地の市区町村役場	本籍地または所在地の市区町村役場
請求できる人	本人、同一筆頭者、法定代理人、代理人	本人、同一筆頭者、法定代理人、代理人
手数料	1通あたり400円	1通あたり400円

※　詳細は全て市区町村に事前確認してください。

補足

戸籍謄本と戸籍の附票の写しは、どちらも公的な証明書です。
どちらが必要かは、用途によって異なります。
請求方法は、市区町村によって異なる場合がありますので、事前に確認が必要です。

注意事項

戸籍謄本と戸籍の附票の写しは、発行日から3ヶ月以内に使用すること。
記載内容に誤りがある場合は、訂正手続きが必要。

【質問】「戸籍法の一部を改正する法律について（令和６年３月１日施行）」に関する公式Webサイトを教えて？

【回答】戸籍制度が利用しやすくなりました！

令和6年3月1日から

①　戸籍証明書等の広域交付

②　戸籍届出時における戸籍証明書等の貼付負担の軽減

詳細は以下のWebサイトを↓

法務省・法制執務支援ホームページ:

戸籍謄本と戸籍の附票の写し、どちらが必要？

用途別で見る必要書類
複数の書類が必要になる場合
注意点
必要書類の確認方法
その他
用途別で見る必要書類：一覧表

用途別で見る必要書類

相続手続き：戸籍謄本
結婚手続き：戸籍謄本
出生届：戸籍謄本
住民票の取得：住民票
不動産登記：戸籍謄本・戸籍の附票の写し
自動車登録：戸籍謄本・戸籍の附票の写し

複数の書類が必要になる場合

相続手続きで住所の変遷を証明する必要がある場合：戸籍謄本・戸籍の附票の写し
不動産登記で現住所と本籍地が異なる場合：戸籍謄本・戸籍の附票の写し・住民票

注意点

戸籍謄本・戸籍の附票の写しは、発行日から3ヶ月以内に使用すること
記載内容に誤りがある場合は、訂正手続きが必要

必要書類の確認方法

役場の窓口で相談する
役場のホームページを確認する

その他

戸籍謄本・戸籍の附票の写しは、オンラインで請求できる場合もある

　　　　（※　上記のとおり、法務省・法制執務支援ホームページ参照）

用途別で見る必要書類：一覧表

用途	必要書類
相続手続き	戸籍謄本
結婚手続き	戸籍謄本
出生届	戸籍謄本
住民票の取得	住民票
不動産登記	戸籍謄本、戸籍の附票の写し
自動車登録	戸籍謄本、戸籍の附票の写し

複数の書類が必要になる場合

用途	必要書類
相続手続きで住所の変遷を証明する必要がある場合	戸籍謄本、戸籍の附票の写し
不動産登記で現住所と本籍地が異なる場合	戸籍謄本、戸籍の附票の写し、住民票

注意点