【連載③】「ヘミングウェイの小説“誰がために鐘は鳴る”の執筆地キーウエストの旅」アメリカ・フロリダ州＜海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記＆エッセイ＞

「ヘミングウェイキーウエスト」をテーマにしたこの記事では、アーネスト・ヘミングウェイの足跡をたどり、彼の家が今や博物館となり、観光客に開放されているキーウエストの魅力に焦点を当てます。

ヘミングウェイが愛した猫たちに囲まれながら、彼の代表作「誰がために鐘はなる」の執筆地の歴史と文化に触れることができます。

また、マイアミからの日帰り観光としても最適なこの地域の美しさと、ヘミングウェイの遺産を巡る旅の魅力をお届けします。

アーネスト・ヘミングウェイのキーウエストにおける重要性と「誰がために鐘はなる」の執筆背景
ヘミングウェイの家が現在は博物館として公開されていること
ヘミングウェイが愛した猫たちが今もキーウエストで見ることができること
マイアミからキーウエストへの日帰り観光の可能性と魅力

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【原文】「ヘミングウェイの小説“誰がために鐘は鳴る”の執筆地キーウエストの旅」アメリカ・フロリダ州＜海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記＆エッセイ＞

原文：海外旅行記＆旅エッセイ「ヘミングウェイの小説“誰がために鐘はなる”の執筆地キーウエストの旅」アメリカ・フロリダ州

原文そのまま

“誰がために鐘はなる”キーウエストの旅､フロリダ州

　「キーウエスト」と聞いて､それがどこにあるか、すぐに答えられる人は、かなりアメリカを知っている人か、あるいは、「アメリカ文学」に詳しい人だろう。

　精度の悪い「地図」で捜すと、この街は載ってないかもしれない。正確に言えば、ここは街ではない。 “島” である。フロリダ半島の先から、さらに南に「点々」と続く島々の中でも、その最後にある「合衆国最南端」の島である。

　この「島」が有名になったのには訳がある。実は、あの、アーネスト・ヘミングウエイが、この島を住処にして、ここで、あの「誰がために鐘はなる」を書いたからである。この小さな島は、アメリカ人には、「ヘミングウエイの島」として知られているのだ。彼が、長年、住んだスペイン風の造りの｢家｣がこの島にはある。彼の住んだ家は、今では博物館になっており、彼の「遺品」などが展示されている。緑に囲まれたこの家の回りには、彼が愛したという「猫」が、今でも数十匹もいる。今では、いなくなった「主人」にかわって、「観光客」が、この「猫」たちに餌を与えている。この島はリゾート地として、夏などは、観光客で賑わっているが、アメリカ本土とこれらの島々は、 40ほどの｢橋」で結ばれている。その中でも特に長い橋が「セブン・マイルズ・ブリッジ」である。その名の通り、この橋の長さは、 7マイル (11キロメートル)もある。この橋は、しばしば、アメリカ映画にも出てくる。車で11キロものの長さの「橋」を、右にメキシコ湾、左に大西洋を見て、風を切りながら走るのは、実に気持ちのよいものだ。マイアミを出発して、 3時間半の楽しいドライブが待っているのだ。

　キーウエストに着けば、まず、ゆっくりと、海を見渡してみよう。この街は、あわてて「観光」する必要はない｡歩いて見てまわっても、2時間くらいでほとんどを見てまわることができるからだ。街そのものは、一般のリゾート地とそれほど変わらない。きさくに、「サンダル」で街を歩きまわり、散歩ができるといった形だ。レンタサイクルがあるので、「自転車」を借りて、短パンにスニーカーを履き、風に吹かれながら、のんびりと走るのが「最高」だろう。気に入ったところで止まり、のんびりと海をみたり、買い物をしてみたりというのはどうだろう。夜は「オープン・カッフェ」のレストランで、夜風を浴びながら、みんなでワイワイと騒ぎながらのたのしい夕食だ。この街のレストランやバーは、ほとんどが入り口の｢扉」を開け放っているので、潮騒の音を聴きながら食事をすることができる。このように、「楽しみ」も多い街だが、それよりも、この「街」でしかできないことが1つある。実は、アメリカの中で、唯一、肉眼で、「キューバ」を見る事ができるのだ。晴天の日には、目のいい人は、かなたに「その街」を確認することができる。あなたも「挑戦」してみてはどうだろうか・・

※著作権者：「O氏」

著作権者

著作権者：「O氏」

海外ツアーコンダクターとして世界を旅した経験豊かな旅行家であり、その深い洞察と豊かな表現力で旅の魅力を伝える当ブログに登載した「旅行記と旅エッセイ」の著者　(※著者から当ブログへの掲載の承諾を得ています。）※著者からの挨拶

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【要約・解説】「ヘミングウェイの小説“誰がために鐘は鳴る”の執筆地キーウエストの旅」アメリカ・フロリダ州＜海外旅行の醍醐味を知る添乗員による旅行記＆エッセイ＞

ヘミングウェイの家などの遺産：キーウエストの歴史と文化
自然と結ぶ架け橋：セブン・マイルズ・ブリッジ
リゾート地の魅力：リラックスと冒険
キューバを望む：アメリカからの独特な眺め

ヘミングウェイの家などの遺産：キーウエストの歴史と文化

ヘミングウェイの遺産：キーウエストの歴史と文化。ヘミングウェイ博物館 — ヘミングウェイ博物館のイメージ画

キーウエストは、アーネスト・ヘミングウェイにとって特別な場所であり、彼の代表作「誰がために鐘はなる」の執筆地としても知られています。ヘミングウェイのスペイン風の家は今では博物館になっており、彼の生活と作品に光を当てる貴重な遺品が展示されています。

彼が愛した数十匹の猫が今もこの場所を彼の記憶と共に守り続けています。この小さな島は、アメリカ文学と歴史の重要な一部を形成し、ヘミングウェイの影響は今でも島全体に感じられます。

キーウエストの公式ウェブサイトは www.cityofkeywest-fl.gov です。(右クリック＞日本語に翻訳）

アーネスト・ヘミングウェイの経歴

アーネスト・ヘミングウェイは、1899年に生まれ、1961年に亡くなったアメリカの小説家であり、ジャーナリストです。彼は「誰がために鐘は鳴る」「老人と海」などの作品で知られ、簡潔で力強い文体と深い人間洞察で高く評価されています。ヘミングウェイは1920年代のパリで芸術家や作家たちと交流し、後に「失われた世代」と呼ばれるこの時代を象徴する人物となりました。1954年にはノーベル文学賞を受賞し、20世紀の文学において重要な影響を与えたことが認められています。彼の作品は、戦争、愛、喪失、人間の尊厳など、普遍的なテーマを扱っています。

小説「誰がために鐘は鳴る」のあらすじ

『誰がために鐘は鳴る』はアーネスト・ヘミングウェイの小説で、スペイン内戦を背景にした物語です。主人公のアメリカ人ダイナマイト専門家、ロバート・ジョーダンは共和国派の一員として、敵の橋を爆破する任務を担います。彼は地元のゲリラグループと協力し、複雑な人間関係や恋愛感情に直面しながら任務を進めます。この小説は、戦争の残酷さ、個人の犠牲、理想と現実の衝突を描いており、最終的にジョーダンは自らの命を犠牲にして任務を遂行します。

※「ロバート・ジョーダン」は、ヘミングウェイの小説『誰がために鐘はなる』の主人公。　　

【質問】「誰がために鐘は鳴る」の意味？

【回答】『誰がために鐘はなる』というフレーズは、アーネスト・ヘミングウェイの同名の小説のタイトルであり、ジョン・ダンの詩「無人は自らを孤島と思うなかれ」からの一節を引用しています。このフレーズは、人間は社会の一員であり、一人一人の死が共同体全体に影響を与えるという考えを表しています。ダンの詩の中で「誰がために鐘はなる」という言葉は、葬儀の鐘の音が単に他者のためだけでなく、自分自身の死をも象徴するという意味を持っています。つまり、このフレーズは人間の相互依存と絆の重要性を強調しているのです。

※「ジョン・ダン」は、1572年から1631年にかけて生きたイギリスの詩人であり牧師である。　　

自然と結ぶ架け橋：セブン・マイルズ・ブリッジ

キーウエストへの道のりは、特にセブン・マイルズ・ブリッジを渡る部分がハイライトです。この長さ7マイル（約11キロメートル）の橋は、メキシコ湾と大西洋の間、壮大な景色を眺めながらのドライブ体験を提供します。しばしば映画のロケ地としても使われるこの橋は、アメリカのエンジニアリングの驚異とも言える構造物で、キーウエストへの旅において忘れられない瞬間を作り出します。

公式ウェブサイトは、「Seven Mile Bridges: Enduring Florida Keys Icons」

マイアミからキーウエストまでの日帰りの観光は可能

マイアミからフロリダ州のキーウエストへの日帰り旅行は、アメリカ南部の魅力を存分に味わうことができる人気のルートです。マイアミ国際空港からキーウエストまでの距離は、車で片道約3時間20分程度となり、マイアミ市街地からなら約3時間半のドライブが必要です。このルートは、海の上を走る感覚を味わえるセブン・マイルズ・ブリッジを含む、壮大な景色を楽しむことができます。キーウエスト自体は小さな島で、歩いても散策しやすく、アーネスト・ヘミングウェイの家やアメリカ最南端の地点など、見どころも豊富にあります。このため、日帰りで楽しむことも、短期滞在でも十分に楽しむことができる魅力的な旅行先です。